06.水泳の授業
「何で…どうして…」
先日、これから始まる体育の授業内容、水泳についての説明があった。
プリントを回されてまず目についたのが…水着が指定のものであるということ。
(中学の時でさえワンピースタイプであれば自由だったのに!)
そして今日が、水泳の授業の日となったのだ…。
「、どうした。」
「え、何が?」
「ずっと黙ったままじゃないか。」
「…ねぇ、なおちゃん、水泳の授業って男の子も指定の水着なの?」
「いや、男子はトランクスタイプなら自由だな。」
「そんな!不公平よ!…ねぇなおちゃん。生徒会長の力で女子の水着も自由にして!」
「その場合、のみ僕の選んだ水着を着てもらうことになるが、いいか?」
「(なぜそうなる。)因みにどんな水着?」
「白スク水だ。」
「やっぱあんたに頼むのやめとく。」
悩んだ私がバカだった!早歩きで学校へと向かう。
私だけが指定の水着じゃないんだ!
そう自分に言い聞かせて水泳の授業の準備を始める。
「…ふむ…。」
「…ちょっと待て、何であんたがここにいる?」
「やはり白スク水はそそるな。」
「お前が犯人か!」
そう、水着に着替えようと持ってきたバッグの中には、私が持ってきたものとは違う、純白のスクール水着が入っていたのだ。
「私の水着返して。」
「あれは僕のコレクションに加えさせてもらう。…しかし」
「な、何よ…。」
まじまじと、上から下まで見つめられる。
これは非常に恥ずかしい。
「やはり胸が足りないな。任せろ僕が」
「いらんわっ!」
「あぁ、その白スク水もプールの授業がすべて終わったら僕のコレクションに加えるから」
「それは本当にやめてくれぇぇぇ…!」
なおちゃんの襟刳りをひっつかみ捻りあげる。
「おっと、積極的だな。ここはこたえてやらなくてはな…。」
「何が…ッキャ、」
それが裏目に出たらしい。
なおちゃんの腕が私の腰に回り、ぐっと引き寄せられてしまい、私となおちゃんの距離が縮まった。
「このままプールの授業じゃなく、保健の授業でもヤろうか、。」
「やめ…なおちゃ、ふ、ぁ…」
「乗り気じゃないか。嬉しいな。」
「や…めろって言ってんだろうがこの変態がぁぁっ!」
モドル
トジル